2023/12/01 Vol. 12
工場長兼製造部長
久保田 史朗さん
(1992年入社 31年目・66歳)
工場内全5部署
この会社を選んだ理由は?
弊社を知ったキッカケはハローワークでの紹介でした。自身が長男であり、また子供も小さかったため実家近くで働くことは出来ないかと思い、たまたま見つけました。学生の時からものづくりに興味がありミシンも好きだったこと、先代の社長さんを惚れ込んだこともあり入社を決めました。
転職ということもあり入って3ヶ月で管理職になりました。社長さんに助けてもらい、同期にも助けてもらいながら沢山コミュニケーションを取り1から人間関係を築いて、長く働かれている方達に負けないようにミシンの技術も身につけました。前職では色々とありましたが、現在この会社で勤め続けられているということは、この仕事が自分に合っていたのだと思っています。
どんな仕事をしていますか
君津工場の工場長兼製造部長をしています。また富津工場、阿寒工場の管理も任されています。
主に君津工場に勤務していますが製品を製造するための材料の発注量を決めたり生産個数の管理をしたり、新しい従業員の採用をするときなどにはそれぞれの工場へ出向いています。
また救命浮環(写真)のひもを通す部分を縫う作業には力がいるため、製品作りにおいて力が必要な作業は私がやっています。
新しい製品を開発する際には、自分が試験用のプールへ入って性能のチェックを行うこともあります。
入社当時に前職の営業職の経験を生かして、漁師さん達に救命胴衣についての意見を聞き回るために様々な場所へ赴いていました。そのときに聞いたことも今の開発に役立てています。
仕事のやりがいや魅力は?
工場で作った製品がCM,ニュース等に出てきたときや、取材等で見かけたときに嬉しく思います。
「海猿」という映画に使用されたことも、とても記憶に残っています。
救命胴衣の背中に印刷されている漁船の名前などを印字する作業は、塗料の匂いがきつく、とても大変な作業なので自分たちが印刷した文字をテレビ等で見ることが出来るのは大変な喜びです。
職場の雰囲気は?
各部署パートさんだけで構成されていますが、雰囲気はよく部署内でのコミュニケーションがとても取りやすい環境だと思います。
パートさん達は3工場とも長く勤めていただいている方が多く、皆さんに支えていただいています。
令和元年の台風で君津工場、富津工場にて停電、工場と屋根の損壊などの大きな被害が出ましたがパートさん達と協力し、被災直後に予定されていた型式承認の検査や工場内復旧を無事に行うことができて、とても感謝しています。
会社のアピールポイントは?
従来の救命胴衣は固形の浮力材が使用されており着用した際に動きづらくなってしまうものが主流でしたが、
我が社では少量の空気をチュウブの中へ入れることで動く度にその空気がチュウブの中を移動するため、圧迫感を軽減することができて動きやすい構造となった救命胴衣を世界で唯一作っています。
また工場内25人中、私以外は全員女性なので家庭との両立をしやすくして長い期間働いていただけるように、休みやすい職場環境にすることを心がけています。
チャレンジしたいことは?
救助までの時間をより短く出来たらと思い、GPSを搭載した救命胴衣の製作をしたいと考えています。
長年の開発において徐々にコンパクトな形状になりGPSを縫い込むことが出来る部分ができつつあるので、今後実現できるように製造、開発に尽力したいと考えています。
また防災訓練等に参加し救命胴衣の重要性を広めていくことができたらと思っています。
働いていく中で心がけていることは?
全ての工程で厳しくチェックしていますが、最後に行う検品ではより一層厳しい確認をして、針の混入や糸のほつれ等のない安全な製品作りを全員で心がけています。
また製造する際も安全第一を心がけ、プレス作業では挟まれ事故を防止するために両手スイッチにしたりするなど安全対策を徹底し、今日まで火事や大きな事故を起こしたことはありません。
休暇や残業は?
勤務は平日のみになります。土日、祝日はお休みです。
大きな災害が起こった場合には残業が増えることがありました。
12年前の東日本大震災には多くの注文があったため残業していましたが最近は全くありません。
趣味や休日の過ごし方は?
休日は自宅の植木の整備や草刈りなど仕事のようなことをしています。
また5歳になる孫の面倒を見たり、アニメが好きなので動画を見たりして過ごしています。
孫が生まれる前はゴルフを趣味にしておりましたが生まれてからは行けておらず、打ちっぱなしの券が余っているのと、体重も増え続けており困っています(笑)
来年孫が小学生になるので是非ゴルフを再開しようと考えています!
いつもの一日
5:30 |
起床 |
7:10 |
自宅出発 |
7:20 |
職場到着 |
8:00 |
始業 |
12:00~13:00 | 昼休み |
17:00 | 終業→お孫さんを保育園へお迎えに |
最後にひとこと
日本は地震大国です。「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、万が一に備えることはとても大切なことだと思います。救命胴衣はクッション性のある浮力材を使用しているので落下物から身を守ることが可能ですので、是非ヘルメットとセットで備えていただけるといいと思います。
●会社情報
日本船具株式会社【国交省型式承認・船舶用救命器具製造】
〒299-1173 日本船具株式会社君津工場
TEL 0439-52-6114
(本件窓口 南部大気代表取締役社長)