2024/3/25 Vol. 15
鋳造技術課 主任
浦尾哲平(うらおてっぺい)さん
(2010年8月入社)
横浜市磯子区 出身
生年月1987年8月(36歳)
この会社を選んだ理由は?
実は大学卒業を控えた頃は各社への面接の日々で焦りがあったのが正直なところです。当時はものづくりへの情熱といったものもなく、弊社の面接も地元で自宅近くだったこともあり最初は軽い気持ちで受けるつもりでした。
一方で、小さい頃から野球を続けてきたことから、チームワークが必要な環境が肌に合うのではと考えました。また野球で鍛えられたこともあり、体力や暑さへの対応にも自信があったので、自分に向いているのではと思いました。
どんな仕事をしていますか
弊社は、金属製の台金にホワイトメタルという合金を鋳込んだ滑り軸受を製作しています。滑り軸受は蒸気タービンやディーゼル機関のクランクシャフト、発電機といった高速回転体の軸を支え円滑に回転させるために必要不可欠なものです。弊社で取り扱う滑り軸受は、手のひらサイズから直径1m程度で3トンクラスのものまで製造しています。少数ですが水力発電プラント用に直径4mほどの巨大な軸受も製造した実績があります。
弊社では陸上7、舶用3といった割合で製品を製造しており、そのうち舶用の主たるものは船舶に搭載する発電機の軸受となります。なお、神戸、下関、石巻にも関連会社があり各地域のニーズに合った軸受製造をしています。
私は鋳造(ちゅうぞう)部門に所属し、台金に錫(すず)を溶融メッキさせたのちホワイトメタルを密着させる工程を担っています。
仕事のやりがいや魅力は?
入社14年目で色々任される立場となり責任も重くなってきていますが、その分1つの製品が完成しお客様に引き渡される時は喜びもひとしおといえます。
私の部門は6人体制ですが、この部署の前には台金部門が、後には加工部門があります。各部門内はもとより前後の部門とのコミュニケーションが取れていることが重要な仕事といえますが、弊社はこのチームワークがしっかりしています。これは大きな魅力だといえます。
職場の雰囲気は?
弊社の年齢層は幅広いのですが、悩みがあれば熟練者から具体的なアドバイスを受けられる良い雰囲気があります。また、部署毎に活気があふれた雰囲気があります。新型コロナ禍で自粛していた社内イベントも少しずつ復活しつつあり、最近では1月に餅つき大会を催しました。他にも暑気払いなどのイベントがあったりします。
人見知りの人でも打ち解けやすい雰囲気で接してくれる環境ですのでご安心ください(笑)
会社のアピールポイントは?
弊社は素材調達から製品の完成までを一貫して担う企業であり、専門メーカーとしての実力に誇りを持っています。材質の研究、開発、改良といった地道な取り組みを継続し、世界水準の軸受メーカーと自負しており、おかげさまで大手メーカー各社様からも厚い信頼をいただいています。
弊社精神の「軸受を犠牲にしてでも回転軸を守り抜く」は、品質管理の出発点ともいえます。
私自身そうでしたが、未経験者も歓迎しています。過去の失敗やヒューマンエラーを教訓にして「失敗から学び次につなげる」精神で構築された資料やマニュアルがあり、充実した教育訓練を受けることができます。
チャレンジしたいことは?
中堅としてまだまだ学ぶべきことがありますが、先輩から技を盗み、自分と異なる後輩の視点を参考にして成長していければと思います。また、指導者的立場として後輩から頼られる存在になりたいですね。伝統や蓄積された技術を伝えつつ、新しい技術の研究開発も疎かにしないよう心がけたいです。
私自身は5年ほど前に超音波探傷検査の資格UT1を取得しているのですが、かなりの難関といえる上級資格UT2の取得に向けて精進したいと思っています。
働いていく中で心がけていることは?
「安全第一」を心がけています。
具体的には、重量物を扱うこと、鋳造のための高温環境、このような危険と隣り合わせの状況への意識を常に持つことを心がけています。また、こまめな水分補給も怠りません。
「丁寧、確実、正確に」と「スピーディ、効率的に」を両立させることは難しいですが、コミュニケーションをしっかり取り協調することで、高い次元で実現することができます。このためチームワークを大事にしています。
休暇や残業は?
有給休暇は取りやすいです。先日も家族で房総半島に宿泊旅行してきました。
なお休日出勤はありません。
お客様からの納期短縮依頼等、イレギュラーなことが発生しなければ残業はありません。またこのような状況では1人で残業することはなくチーム単位で動きます。なお、このような突発的なトラブルはめったに起こりません。
趣味や休日の過ごし方は?
3歳になる双子の兄妹がいるので家族旅行やテーマパークに出かけることが多いです。子供には癒やされますね。他には、幼少期から高校まで本格的に野球をし、大学時代には草野球をするなど30代前半までは野球に力を注いでいましたがケガの恐れなどもあるので、最近は年に数回ゴルフに行ったりしています。ちなみに社内には野球経験者が多く、野球談義に花が咲きますね。
いつもの一日
デスクワークの日
~7:40 |
出勤 |
7:40~8:30 |
始業前の「暖機運転」:ティータイムで雑談等 |
8:30~10:00 | 鋳造工程担当 |
10:00~10:05 | 休憩 |
10:05~12:00 | 鋳造工程担当 |
12:00~13:00 |
昼休み・・・12:55~ラジオ体操 |
13:00~15:00 | 鋳造工程担当 |
15:00~15:10 | 休憩 |
15:10~16:30 | 鋳造工程担当 |
16:30~17:00 | 5S活動=「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」 |
17:00~17:30 | 翌日の予定作成 |
17:30~ | 退社 |
※鋳造工程において、加工終了時点での非破壊検査を毎日、熱処理工程を週2回程度実施。
※1日あたり10~20個の滑り軸受を鋳造。
最後にひとこと
私が代表例ですが、弊社の業務は未経験者でもできる様になります。入社してから学び始めても大丈夫です。
ちなみに私は不器用で、最初は報告や連絡もうまくできませんでしたが、取り柄の体力と陽気でカバーしつつ学んでいって14年目を迎えることができています。
弊社の立地はJR根岸線沿線で複数のバス路線もあり交通は便利な方です。また消防署や警察署も近く治安が良い点、コンビニが徒歩圏にある等、結構恵まれた環境といえます。
日本舶用工業会主催の乗船研修や関東舶用工業会主催の企業研修の参加機会もあり、業界の横のつながりができています。
鋳造製品は品質管理体制や機械化が進歩していっても、ものづくりそのものをデータ化することはできません。心を忘れると将来への展望はなくなります。弊社は今後も変わらず熱い思いを持ってものづくりを続けます。
弊社の製品は直接目に触れる機会が少ないですが、世の暮らしに必要不可欠であると誇りを持っていえる製品です!
●会社情報
株式会社 金剛コルメット製作所http://www.colmet.co.jp/wp2/【舶用工業】
〒235-0017 横浜市磯子区新磯子町6番地7
☎(045)751-1461(代)
《ホームページURL http://www.colmet.co.jp/wp2/》
(本件窓口 : 総務部 田口様)