2024/8/7 Vol. 17
製造部
村山 千明(むらやま ちあき)さん
(2023年10月入社)
山梨県 出身
生年 1983 年(40歳)
この会社を選んだ理由は?
前職で 5 年間、レンズの金属部品をコンピューター制御の工作機械で製造する仕事をしていたので、その経験を生かしながら、更にスキルを高めていける仕事がしたいと思っていました。
弊社で使用している機械は前職で使用していた機械よりさらに複雑なことができるものなので、より難しいことに挑戦することができると思ったこと、また元々船舶に興味があったので、その製造の一端を担えるということにも魅力を感じ入社を決めました。
どんな仕事をしていますか
弊社では鋳造、機械加工、メッキなど複数の工程がありますが、その中で私は、すべり軸受の芯になる鋼材と鋳造後の合金を加工する作業を担当しています。
作業は NC 旋盤で 100 分の数ミリの精度に仕上げていきます。制御にはプログラミングが必要ですので、まずプログラマーがプログラムを作成します。
完成したプログラムが渡されると、機械にデータを移し、プログラム確認・工具類の段取りなどを行います。準備に間違いがなければ実際の加工に移るのですが、ただプログラム通りに加工すれば完成とは限りません。100 分の数ミリの精度で仕上げるためには、実際の加工結果を測定し、機械を補正してあげる必要があります。また品質と効率を考え、工具や加工方法を変更することもあります。
弊社は多品種少量生産のため、品物ごとに違うプログラム、段取りが必要となります。こまめにプログラマーと相談し、協力して作業を進めています。
※すべり軸受とは、軸と軸受けが直接接触し、荷重をすべり面で受ける軸受でメタルとも言われます。内燃機関のクランク軸のクランクピンに使用されるクランクピンメタルやピストンピンに使用されるピストンピンメタルなどがあります。
仕事のやりがいや魅力は?
複雑な作業のため人間が入り込む余地があり、決められたことしか出来ないコンピューターをどのように操作するかを考えながら作業を行っています。同じ製品を造るにしても、削る工程を変えるなど工夫を凝らすことができるところが魅力です。特に鋳造後の鋼材は歪みが生じやすいため、都度その歪みに合わせて工作機械のプログラムの調整を行いながら加工することが自身の腕の見せ所だと感じています。
以前、別の会社でもコンピューター制御の工作機械を用いて機械加工をしていたことがありますが、当時は同じ工程をずっと繰り返すだけの単調な作業でした。現在は、トライ&エラーを伴いますが、この中で工夫した結果を目で見ることができるのでとてもやりがいを感じています。
職場の雰囲気は?
何度か転職を経験して来ましたが一番穏やかな雰囲気だと感じています。
ミスをしたときや分からないことがあっても相談しやすい雰囲気である為、落ち着いて仕事ができる環境です。
会社のアピールポイントは?
弊社は、来年で 120 周年を迎えるとても歴史のある会社です。
その歴史の中で培った鋳造(オリジナルの合金開発含む)・機械加工・メッキ技術を有し、自社内で一貫した生産体制を構築できている点が強みです。
中でも、「銅合金遠心鋳造」と肉厚の薄い軸受の製造を得意としているという点においては、国内で唯一の企業です。
また、昼食代・飲み物代の補助など福利厚生面も充実していると思います。
働いていく中で心がけていることは?
まずは安全に作業すること、ケガの無いことを第一に考えています。
工場では、金属を機械で削る作業や鋳型に高温に熱した銅(合金)や錫を流し込む危険な作業があります。一瞬でも気を抜くと大怪我につながりかねません。そのため、日々安全第一を考え、同時に効率的に作業が出来るよう整理整頓も心がけています。
休暇や残業は?
休暇についてはカレンダーどおりです。繁忙期には残業もありますが、基本的には定時退社できる環境です。
業務量を周囲と相談しながら調整できるため、プライベートの時間もしっかり取れて、自分の趣味などに時間を使えます。
チャレンジしたいことは?
現在、工作機械のプログラム作成は別の者が担当し、そのプログラムを確認しながら加工を行っていますが、ゆくゆくはプログラミングから加工までの作業を自分1人で行えるようになりたいです。
また、担当している機械よりも、より高性能で精密な作業を行うことができる機械があり、それも使えるようになりたいと思っています。
趣味や休日の過ごし方は?
基本的に立ち仕事ですが、運動量は多くない為、休日は登山やサイクリングをして意識的に体を動かすようにしています。
以前は千葉で働いていたのですが、千葉には標高の高い場所がなかったため登山があまり出来ませんでした。
現在は近隣に登山のできる山が多く、趣味がやりやすくなりました。
最近では飯能市にある棒ノ嶺という山に登りました。
いつもの一日
例1
8:30~ |
始業・朝礼(月曜日のみ)生産状況の確認、製造のプログラムの確認 |
12:00~12:45 |
昼休み |
12:45~ |
製造に関する協議 製造作業 管理システムへ作業実績登録 |
16:45 | 終業/退社 |
最後にひとこと
弊社が製造しているすべり軸受けは直接目に触れることが少なく、見た目は地味な製品です。
ですが、1つの製品を造るのに高い精度が求められます。弊社にはこのような製品を製造するための高い技術力を有していることが自慢です。
また休日に発電施設や船を見て「弊社の製品が使われているかもしれない」と考える時があります。このときに自分は社会の役に立っているのだなと感じられるのも大きな喜びです。
●会社情報
株式会社イソダメタル 【舶用工業】
〒146-0093 東京都大田区矢口 1-23-8
TEL03-3759-5351(代)
《ホームページURL https://www.isodametal.co.jp/》
(本件窓口 : 株式会社イソダメタル 経営企画部 システム室 川添様)