墨田川造船株式会社

2024/7/17 Vol. 16

製造部 次長

田畑人志(たばた ひとし)さん

(2003年9月入社)

兵庫県 出身 

生年 1974年(50歳)


この会社を選んだ理由は?

以前の職場に勤めていた際に、ドラゴンボートというカヌーのチームに入っていて日本一を3回経験し、世界大会へも出場しました。そのチームの親友が弊社に勤務していて、一流の技術者や一流の職人達が良い船を造るために高い志を持って仕事をしているという話を聞きました。自分は船を造る世界は何も知らなかったのですが、そのような志の高い人達と一緒に仕事が出来れば最高だと思い入社しました。


どんな仕事をしていますか

製造部の業務は、鉄板の切断、鉄板の溶接、船殻(せんこく)の組立、艤装(ぎそう)など船舶が形になって行くまでのすべての工程に関わる仕事をしており、自分はその仕事の管理・監督を行っています。また、船舶には、軸系といって、船舶を動かすために備えられた主機関からの出力をプロペラに伝達して船を前後に動かすための設備があります。軸系には、芯出しという重要な作業が伴い、私は主になってその仕事も行っています。芯出しは、主機関に取り付けられているクラッチの出力軸とプロペラ軸とを接続している部分が、水平、垂直、直線となるようにプロペラの位置や角度などを調整する作業であり、精密さが求められるとてもシビアな作業です。

芯出しが悪いとプロペラの振動、船内への水漏れなどが起こる原因となります。

プロペラ軸と田畑さん
プロペラ軸と田畑さん

※船殻とは、簡単に言いますと船舶のボディーのことです。

※艤装とは、航行に必要な設備、部品を取り付ける作業のことをいいます。主に船体の艤装(操舵機、係船装置、荷役装置、居住設備など)、機関艤装(主機関、発電機、プロペラなど)、電気艤装(電気配線、電気機器など)に分類されます。

※軸系とは、クラッチの出力軸端からプロペラヘ動力を伝達する装置の総称をいい、プロペラ軸、船尾管軸受、軸封装置及びシャフトブラケット(プロペラ軸が中を通りプロペラ軸を支える設備)から成ります。

※芯出しとは、主機関に取り付けられているクラッチの動力伝達軸とプロペラ軸を連結する際に、それぞれの軸が運転状態で同一線上に位置するよう(軸の結合部分が水平、垂直、直線となるよう)にプロペラの位置や角度などを調整する作業のことをいいます。

※船尾管軸受及び軸封装置とは、プロペラ軸が船体を貫通する箇所に設けられ、海水の船体内部への漏洩を防ぐものをいう。 

モザンビーク建造中船体
モザンビーク建造中船体
モザンビーク建造中船体
モザンビーク建造中船体

仕事のやりがいや魅力は?

人に感謝されること、人が笑顔を見せてくれることほど嬉しいことはないです。

それだけでも、幸せな気持ちになりますし、心が満たされてやりがいを感じることができます。

「最高」を求めて、船舶の図面を書いた設計技術者や船舶の船殻を造り上げ、艤装を行う一流の職人といった船舶一隻を造るのに携わるすべての人と関わり、その方々の思いを背負いながら行う仕事の責任はとても大きいと感じているので、船舶の完成後の達成感も魅力です。

職場の雰囲気は?

とても明るく風通しのよい職場です。入社したての人から、職人歴の長い人まで様々な年代の人が一緒に働いていますが、皆さん仕事を楽しむことを心がけています。仕事を楽しむことを心がけるだけで、不思議と仲間意識が芽生え、大変な仕事や問題が発生しても、知恵を出し合って協力することで気付けば問題を乗り越えることに成功しています。どれだけ大変な仕事でも人に恵まれれば、続けることや乗り越えることができると思っています。


会社のアピールポイントは?

弊社には100年以上続く歴史があり、先人達から引き継いだ技術と情熱が今も変わりなくここにあります。

海上保安庁の船、高速旅客船など「人のための働く船、時には人を喜ばせる船」といった荷物を運ぶ船ではなく人に携わる船を造ることができます。

また、社内には人間的に魅力を持った人がたくさんいて、本気で仕事をして、本気で遊びます。仕事に関する責任感もあり、なおかつ、優しい心を持っています。そのような人たちと一緒にいることで、自分自身も人間的に成長させてもらっています。

 

チャレンジしたいことは?

社内でドラゴンボート部を結成しました。熱い思いを持って仕事をしている仲間と一緒にドラゴンボートも熱くやっていきたいですし、ドラゴンボートを通じて仕事中では見ることのできない仲間の一面を見ることができたらいいなと思っています。ドラゴンボートをきっかけに新たな絆が生まれ、仕事にも良い影響を与えられると思います。大好きな仲間と頂点を目指します!


働いていく中で心がけていることは?

大切にしているのは「人」です。私は製造部なので協力会社の職人さん、メーカー(特にエンジン)の方々と関わることが多いですが、みんな熱い思いとこだわりがあり、常に高い志を持っています。社内も含めて、様々な仲間達に支えられて今自分はここにいると思うので、相手をおもいやり信じる気持ちを持って仲間を大事にしています。

どういう仕事をするかもとても大事ですが、周りの環境、主に人が一番重要だと思っています。

そのため「人」を大切にしています。

 

休暇や残業は?

弊社は月曜日~金曜日の勤務に加えて、毎月第1・第3土曜日に半日勤務があります。(第2・第4土曜日はお休み)

残業については、建造している船舶の行程の関係で発生します。弊社は、船舶の進水は本社工場内で行いますが、艤装等は本社工場ではできないため、近隣の工場まで運んでそこで行います。その際、潮の満ち引きの関係で、業務時間外に船を移動させたり、上架や下架を行うことがあるため残業となることもあります。

 

趣味や休日の過ごし方は?

趣味はドラゴンボートと、社内にあるトレーニングルームでの週1~2回の筋トレです。

休日は朝早くに起床し、お店でモーニングをのんびり食べた後に、2人の息子の少年野球の練習や応援に行っています。次男は野球を最近始めたばかりですが、長男とは所属チームが別なので、たまにそれぞれのチームを梯子して見に行くこともあります。長期休暇には旅行へ行くことが多いです。最近はGW中に兵庫県の自分の実家へ帰りUSJにも行きました!

 


いつもの一日

デスクワークの日

8:30~9:00

現場朝礼(毎週月曜日は役職全員の行程会議)

9:00~10:00

現場作業

10:00~10:15 休憩
10:15~12:00 作業再開
12:00~13:00 昼休み
13:00~15:00

現場作業

15:00~15:15 休憩
15:15~17:00 作業再開
17:00 終業/退社


最後にひとこと

【「自分の成功より、仲間の成功を」 ~ともに働く仲間が輝けるように~】

これを目標にこれからも頑張り続けたいと思います!ぜひ一緒に働きましょう!!

 



●会社情報

墨田川造船株式会社   【造船業】

〒135-0052 東京都江東区潮見2-1-16

TEL 03-3647-6111  

FAX 03-3647-5210

 

《ホームページURL http://www.sumidagawa.co.jp/

(本件窓口 : 髙田部長)