

2025/2/27 Vol. 20
サプライネットワーク事業部
横浜営業 シニア マネージャー
大原 俊幸(おおはら としゆき)さん
(2009年4月入社)
出身:東京都
生年:1985年(39歳)
この会社を選んだ理由は?

出身大学は総合大学の文系出身ですので、船舶に関係する仕事はまったく考えていませんでした。
きっかけは、私は食べることと飲むことが好きだったこともあり、食品の輸入を行っている会社を調べて行くうちに当社の食品やお酒を扱う部署を見つけたことです。
その後、当社のことをよく調べて行くと、海外との取引を行う商社の機能に加えて船舶(現場)にも行くこともでき、さらには現場でエンドユーザーの方とも仕事をすることができアクティブに働くことが出来ることを知りました。
また、当社の仕事は日本でも珍しい仕事であり、企業理念にもあるように「ユニーク」なところに魅力を感じました。
どんな仕事をしていますか
当社は船舶に対し幅広いサービスを展開し、船の快適で安全な運行を支えるサービスを提供しておりますが、私の所属する部署の業務としては、船会社(船主、船舶管理会社、船舶代理店等)に船舶に搭載する消耗品や食料品などの日用品を販売する業務を行っています。私は部署の責任者であり、主に管理業務を行っています。自身も営業活動を行うこともあり、トラブルシューティングにも従事しています。
一方で現場プレーヤーとして主に客船の現場に納品のために赴くこともあり、色々なところに行っています。
当社には、横浜支店と神戸支店があり、横浜は北海道から静岡県までの東日本エリアを担当し、神戸は沖縄県から愛知県、石川県までの西日本エリアを担当しています。

※モッコ・・・中に船舶へ届ける物品を入れ小さい船に積み、届け先の大型船ギリギリまで接近しクレーンを使ってつり上げ海上で運搬し納品する際に使用する袋
仕事のやりがいや魅力は?
お客様に喜んでいただいた時が一番です。
日本における国際輸送は、ほぼ全て海上輸送がということもあり、インフラや産業の一役を当社が担っているというやりがいもあります。
また、さきほどお話しましたが、一般的には、商社のようなサービスを提供する会社では、エンドユーザーにはなかなかお会いすることはありませんが、当社の仕事では、商品を船舶に納める時にエンドユーザーの方と直接お会いしてお話ができるところです。
クルーズ船(大型客船)では多くの乗組員やお客様を搭載するということで、たくさんの商品を集めて販売するのに苦労もありますが、当社が実際に納品したものがお客様(エンドユーザーの方)に提供されている姿をSNSや雑誌で目にした時は、苦労が報われ、嬉しさも感じます。
職場の雰囲気は?
私は採用面接官をやる機会があり、職場の雰囲気を伝えなければならないことがありますが、職場の雰囲気を伝えるのは、言葉では主観的と囚われがちですし、数字にも表しにくいので非常に難しいと考えています。しかしながら、当社は、実際に風通しがよく、社風がよい会社です。
私も上司や先輩から厳しい指導を受けたこともありますが、それに対してネガティブな感情を抱いたことはなく、離職で悩んだこともありません。
また、年次に関係なく、熱意や合理性のある発言であればリスペクトされ、では“やってみなさい”というチャレンジを尊重する雰囲気があり、私だけでなく、先輩や同期など社員が口を揃えて「とてもいい雰囲気」だと言います。
自身が社員を採用する際に、この雰囲気の良さを全て表現できないことが悔しいくらいにとても雰囲気がよい職場です。

会社のアピールポイントは?
若手にも海外駐在の可能性があることです。海外へ赴きグローバルに働きたいと思っている人には非常に魅力的だと思います。私も3年半の神戸支社勤務のあと20代でシンガポールに駐在しました。
また、社内研修プログラムがたくさんあることです。語学ついてはTOEICの団体受験、その結果によって、希望者には英語の講座を開催していますし、危険物の取り扱いなど、業務に関わる資格の報奨制度もあります。
入社3年次には海外研修があり、今年はシンガポール、オランダ、ドバイ、韓国の現地法人での2週間の海外研修がありました。研修を受けることで会社の立ち位置などを俯瞰的にみることができます。

チャレンジしたいことは?
現在私の部署では、船種に関係なく仕事をしておりますが、売り上げや船全体の規模が大きく、乗員・乗客数も多い客船への営業をより進めていきたいと思っています。当社では、お客様からのリクエストに応えるという仕事が多いのですが、今後はより積極的に発信をしていきたいと考えています。例えば、日本ならではの食材を提供するなど自治体とコラボして当社の知名度を上げるとともに地域にも貢献したいと考えています。弊社は、サービス業ですので、商品は何でも取り扱うことができます。その中で既存の商品または新規商材を見つけて、お客様に提供するサービスを行っていますが、今後は、船内イベントやお土産品など新サービスの提供にも力を入れていきたいと考えています。

働いていく中で心がけていることは?
当社はメーカーではなく既存の商品を購入して販売をしており、商品力や技術力では勝負しておらず、求められている物を期限内に届けることが重要だと考えています。
中には調達が難しい商品もありますが、期限内に納品できなければ、船舶のスケジュールに大きな影響が出ますので、あきらめずに調達して納品することが我が社の存在価値だと思っています。
休暇や残業について
勤務は、基本は月曜から金曜日ですが、船舶が相手ですので休日に勤務することもありますが、この場合でも平日への振替もきちんとあります。
残業もまったくないわけではなく発生しますが、当社は勤務時間管理がしっかりしており問題はありません。
クルーズ船の対応が多い春と秋が繁忙期です。春には横浜港に大型客船が5隻同時に入港したこともあります。この際には10トントラックを毎日何台も使って商品を運送しました。
冬は比較的時間があります。この冬は、有給休暇を使用して2週間程アメリカへ旅行した社員もいました。
趣味や休日の過ごし方は?
休日は4歳の息子と一緒に遊んだり、家族で遊園地へ行ったり遠出をしています。先月は沖縄へ旅行に行きました。
土日の勤務があった場合は、平日に振替休日を取得することができるため、まとまった休みを取ることもできます。
いつもの一日
始業は8:50です。9:00から20分程度朝礼があり、その日のスケジュールを確認します。
午前中を中心に、現場に赴くこともあります。
事務所にいる時はメールの処理が多く、それだけで一日が終わる日もありますが、その他ではチームの営業会議をしたり、他の支店とWeb会議をしたり、仕入れ先からの来客の対応を行ったりもします。
12:15から13:00までが昼休みで17:35が終業です。
最後にひとこと
繰り返しになりますが、一般的に知られていない業界ですが、非常におもしろい仕事ができます。国内船では飛鳥IIやにっぽん丸、外国船であればクイーン・エリザベスやダイヤモンド・プリンセスなどの世界を代表するクルーズ船を相手にも仕事ができます。2020年のダイヤモンド・プリンセスのパンデミックの時には当社が食材を扱っていました。未曾有な事件の中、非常にきつい業務でしたが生命線を支えたという点を自負しています。
日本の貿易量の約99%が船舶で運ばれています。当社は、船舶に必要な物資とサービスを提供しているため、広い意味で国民生活に貢献しており、非常にやりがいが持って仕事ができる会社だと思います。
業務では英語を使うことが多く、英語を使えた方がよいですが、苦手な人も社内研修システムがありますし、最初は簡単な電話やメールから始めてツールとして使っていくうちに慣れてくると思います。ちなみに、自分は入社前に英語を最後に勉強したのは大学受験の時で、入社時はほとんど話すことが出来ませんでしたが、パソコンを使っていくうちにタイピングが早くなるのと同じように英語も使っていくことで慣れていくことが出来ます。

●会社情報
富士貿易株式会社 【舶用工業】
〒231-0801 横浜市中区新山下3丁目9番3号
TEL:045-622-5661
《ホームページURL https://www.fujitrading.co.jp/》
(本件窓口 : 大原様)

